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捕鯨に関する決議・宣言


伝統捕鯨に関する室戸宣言

<前文>

  平成16年(2004年)5月30日(日),第3回伝統捕鯨地域サミットが高知県室戸市で開催され,伝統捕鯨を行っていた地域をはじめ,日本各地から多くの人たちが参加しました。

室戸市は,江戸時代に伝統捕鯨が花開き,沿岸捕鯨の基地として栄えたところです。近代及び現代の捕鯨においても,特に南氷洋捕鯨に多くの偉人を輩出して,その発展に貢献しました。また室戸市のかつお・まぐろ漁業の発展には,捕鯨との密接な繋がりがあったことも指摘されています。このような場所で,第3回の日本伝統捕鯨地域サミットが開催されましたことは,大いに慶ばしいことです。

サミットは,伝統捕鯨とそれに根ざした地域の生活・風土について学ぶことができる得がたい機会となっております。さらに,新しい時代の捕鯨について考えることができる貴重な機会でもあります。またサミットは,回を重ねることによって,伝統捕鯨地域間の交流を活発化させるとともに,捕鯨と漁業に根ざした地方の人たちと,都市部で生活する人たちとが交流する機会も提供しています。

今回のサミットにおいては,地元の勇魚太鼓,鯨舟唄,よさこい鳴子踊りが披露され,参加者の感銘を呼びました。地域に根ざした捕鯨の歴史と伝統を次世代に受け継ぐ活動を進め,実現している人々に敬意を表します。

また,今回のサミットにおいては,近世の捕鯨について,参加者は以下のことを学びました。
 
・近世日本においては,各地で伝統捕鯨が花開き,それぞれの地域で独自の発展を遂げて,多様な伝統捕鯨文化が咲き競っていました。
 
・近世における各地の伝統捕鯨は,以下の共通の特徴を持つことによって,日本捕鯨文化の原型を形成していました。
 
*鯨を完全に利用し尽くす価値観と技術を有していました。
 
*各地域の特性を生かした大勢の人たちの共同作業によって成り立つ地域に根ざした組織的な活動でした。
 
*鯨供養碑の建立や,回向法会や民間伝承などを通じて,海からの恵みに深く感謝と畏敬の念を表していました。
 
*食文化のみならず,工芸,芸能等においても多彩な文化が発展していました。
 
・中でも特に鯨を完全に利用し尽くす価値観と技術は,日本の捕鯨文化の真髄です。
 
・獣肉食が宗教的理由で否定された近世日本において,捕鯨は支配者層にも民衆にも歓迎されていました。

このサミットにおいては,参加者は以下のことを再確認しました。
 
・日本の捕鯨文化を発展させ,次代に託していった先達を,室戸市が大勢輩出していたこと。
 
・鯨類資源は日本の風土がもたらす貴重な自給可能かつ,再生可能な食料資源であること。
 
・今年が,南氷洋で捕鯨が開始されてから100周年,日本が南氷洋捕鯨に初出漁してから70周年にあたること。

<主文>

以上に鑑み,平成16年(2004年)5月30日,長い捕鯨の伝統を持つ高知県室戸市における「第3回伝統捕鯨地域サミット」に集った私たちは,次のように宣言します。

  1. 各地の自然と風土に根ざした伝統ある捕鯨文化を尊重し,将来にわたって受け継いで行きます。
     
  2. 日本各地で捕鯨活動と捕鯨文化を荷い,発展させ,広めていった先達の功績を讃え,高く顕彰します。
     
  3. 近世以降の代表的捕鯨地域以外の地域(とりわけ都市部と東日本地域)でも,捕鯨及び鯨類利用に関する歴史と伝統の再発見・再評価が一層進められることを強く支持します。
     
  4. さらに,そうした再発見・再評価の試みが,地域史と漁撈活動史の枠を超えた,日本の捕鯨文化の総合的な研究として今後とも進展していくことを期待します。
     
  5. 鯨体の完全利用という伝統捕鯨の真髄を継承する持続的捕鯨の実現を目指します。
     
  6. 我が国伝統捕鯨の系譜を受け継ぎ,貴重な知識や技術伝承の場となっている小型捕鯨業,追い込み漁,鯨類捕獲調査を支持します。
     
  7. 捕鯨とそれ以外の漁業が共に持続的に発展できるよう,伝統に学び,生態系管理に一層努めます。
     
  8. 伝統捕鯨地域からのサミット参加者も,それ以外の地域,特に都市部からのサミット参加者も,日本の伝統捕鯨文化の担い手であることの自覚を一層強め,互いに連携を強めていきます。
     
  9. 平成14年(2002年)の第1回日本伝統捕鯨地域サミットが採択した「伝統捕鯨に関する長門宣言」,平成15年(2003年)の第2回同サミットが採択した「伝統捕鯨に関する生月宣言」を支持し,これらの宣言を改めて強調します。
     
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