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捕鯨に関する決議・宣言


伝統捕鯨に関する生月宣言

  2003年5月11日,伝統的に捕鯨を行っていた日本各地から,そして韓国からも,多くの人たちが長崎県の生月町に参集しました。

  未来をになう小学生から経験豊かな年配者まで700人の参加者は,日本をはじめとする東アジア地域の視点から,鯨類を捕らえ,あるいは利用する古代の人びとの生活と文化について幅広く意見を交換し,

  豊かな海の幸に恵まれた日本列島及び韓(朝鮮)半島の沿岸では,人びとの生存のために必要でもっともふさわしい手段としてクジラとイルカが利用され,これが各地の伝統文化に色濃く反映されていることを想起し,

  生月勇魚捕唄保存会及び生月中学校生徒による生月勇魚捕唄の披露を高く評価し,深い感謝の念を表し,

  全国各地の遺跡から発見された各種の鯨類骨やその製品,ならびに九州に特有の鯨底土器に見るように,縄文時代から人びとが鯨類を様々なかたちで存分に利用していたことを認識し,

  日本での鯨類の利用はおよそ9,000年前から行われていたことに留意し,

  真脇遺跡(石川県能都町)の調査から明らかにされたように,日本列島では遅くとも5,000年前にはイルカ漁がはじめられていたことに感嘆し,

  佐賀貝塚(峰町),大浜遺跡(福江市),つぐめのはな遺跡(田平町)等での縄文時代鯨骨製品の出土遺物は,九州北部沿岸で鯨類が一般的に利用されていた事実を示すのものであることを認め,

  各種大型鯨類を描いた蔚山市郊外の盤亀台の岩刻画は,すでに先史時代に韓(朝鮮)半島東南岸で大型鯨類を対象にした捕鯨が行われていた事実を示すのもであることを認め,

  真脇遺跡,東釧路貝塚(北海道釧路市),井戸川遺跡(静岡県伊東市)で出土したイルカ頭蓋骨の特殊配列や真脇遺跡出土の彫刻木柱にうかがえるように,縄文時代の人びとが抱いていた独自の精神世界に思いをめぐらせ,

  弥生時代以降も,原の辻遺跡(長崎県芦辺町・石田町)出土の「捕鯨図」甕棺,長戸鬼塚古墳(長崎県小長井町)および鬼屋窪古墳(長崎県郷ノ浦町)の石室などで発見され数々の「捕鯨図」から,遅くとも2,000年前には九州北部でも大型鯨類を対象にした捕鯨が行われていた可能性があることを理解し,

  これらの文化遺物が示すような鯨類利用に関する技術や生活文化をめぐる地域間の交流が,九州と韓(朝鮮)半島の間,あるいは九州と日本国内の他地域との間で古来より幅広く行われていた可能性を思い描き,

  クジラ食文化を含む地域に根ざした伝統的食文化を見直す声が高まっている中,これを保持することは基本的人権の不可欠の要素であるとともに,文化的多様性および環境保全の側面からもきわめて重要な意味を有していることを確認し,

  2002年の第1回日本伝統捕鯨地域サミットが採択した「伝統捕鯨に関する長門宣言」を想起し,

  持続的捕鯨を復活させて,先人達が築いた誇るべき捕鯨文化を守り,継承することを決意し,

  捕鯨文化とそれを育んだ豊かな海の幸を将来の世代に確かに引き継いでいくために,クジラ類の保護と持続的利用を実現し,きれいな海を守り続けることの重要性を認識し,

  2003年5月11日,長い捕鯨の伝統を有する長崎県生月町での「第2回日本伝統捕鯨地域サミット」に集った私たちは,次のように宣言します:

  1. 各地の自然と風土に根ざし,クジラを利用し,クジラに依存してきた伝統文化の価値を認め,これを尊重します。
     
  2. 日本列島並びに韓(朝鮮)半島における捕鯨史,捕鯨文化研究が,東アジア捕鯨史・捕鯨文化の視点も取り入れながら,今後さらに進展することを強く期待します。
     
  3. 近世以降の代表的捕鯨地域以外でも,捕鯨及び鯨類利用に関する歴史と伝統を再発見・再評価が進められることを強く支持します。
     
  4. 盤亀台遺跡に象徴される捕鯨文化の地:韓国・蔚山市において,来る5月30日から6月1日まで開催される「第9回蔚山くじら祭り」の成功と,同地での捕鯨文化の発展を心より祈念します。
     
  5. 「伝統捕鯨に関する長門宣言」を強く支持します。とりわけ,
     
  6. 鯨体の完全利用とその恵みへの感謝を基礎とした我が国の捕鯨の伝統と文化を誇り,これを保存し,発展させます。
     
  7. クジラ料理を含め,地域で長年つちかわれた伝統的な地場食材の価値を再認識し,食の安全・地域興し・環境保全にも貢献するその発展と普及,次世代への継承に努めます。
     
  8. クジラの利用の歴史と伝統文化を受け継いだ日本ならびに隣国の沿岸地域における持続可能な捕鯨が再開され,地域経済・社会への貢献と海洋生態系の総合利用が達成されるべきことを,あらためて強くアピールします。
     
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